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2008年11月24日 (月)

ツマラナイ小説を読むという苦行

『失踪症候群』(貫井徳郎/双葉文庫)読了。

「若者たちの失踪の背後にあるものを探って欲しい」依頼に応えて、環敬吾はチームのメンバーに招集をかけた。私立探偵・原田柾一郎、托鉢僧・武藤隆、肉体労働者・倉持真栄。三人のプロフェッショナルが静かに行動を開始する。暴かれる謎、葬り去られる悪。ページを捲る手がとまらない『症候群』三部作第一弾!

僕は色んな小説を読むが、ルールとしてひとつ決めていることがある。それは「100ページまでは我慢して読んでやる」である。中には5分で「ダメだこりゃ」な作品もあるのだが、それでも100ページまでは苦行の如く読むのである。そして100ページ終わった時点で、やっぱりツマラなかったら他の本に浮気をしてみたり、はたまたマゾヒスティックに200ページ、300ページと、「ツマラネー!」とか言いながら読み進むかのどちらかである。

で、本作。ツマラナイ。ものすごくツマラナイ。内容を大雑把に紹介すると、たくさんの若者が失踪しちゃって、それはどうしてだろうと探偵さん達が調べまわって、そのうちいろんな事件がおきて、なんだかよくわかんないうちに終わっちゃう話。ね、ツマラナそうでしょ。実際ツマラナイです。

話自体がツマラナイ上に、ディテイルの詰めも甘すぎて嫌んなっちゃう。連絡手段がポケベルと公衆電話だったり、渋谷のチーマーが出てくるのは、初出が95年ということで割り引くとしても、「グルーピー」はないだろう、「グルーピー」は。昭和の香りがする。

また、追跡相手にGPS発信機をこっそり付けて追跡!とか、机の裏に小さい盗聴器を付けて盗聴!とか、ハンカチに染み込ませたクロロホルムを嗅がせて意識喪失!とか、今時アリエナイ方法が堂々と使われているのが寒くて笑えた。特にクロロホルム(トリクロロメタン)は、嗅いだりしただけでは意識喪失したりしません。絶対ありえないです。そんなの常識なはずなのに、いまだにこんなの書く人がいたのねん。

苦行であった。しかしなんとか読み終えた。でも250ページを超えたあたりからは速読術的な読み方でざーっと流さずにはいられなかった。せっかくの連休を、ツマラネー小説を無理やり読み進めるというマゾヒスティックな行為に費やした僕。

僕の時間とお金を返してください。

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