下劣の極み
『ララピポ』(奥田英朗/幻冬舎文庫)読了。
みんな、しあわせなのだろうか。「考えるだけ無駄か。どの道人生は続いていくのだ。明日も、あさっても」。対人恐怖症のフリーライター、NOと言えないカラオケボックス店員、AV・風俗専門のスカウトマン、デブ専裏DVD女優のテープリライター他、格差社会をも笑い飛ばす六人の、どうにもならない日常を活写する群像長篇。下流文学の白眉。
六編の短編から成る連作短編集とでもいうのだろうか。社会の底辺を生きる6人の人間が一話ずつの主人公となり話が展開していく。そしてそれぞれの話が微妙に重なり合い、最終的にひとつの長編として成立するという仕組み。そのシークエンスは良いと思った。
しかしその内容は反吐が出るほど低俗かつ下劣で救いようがない。奥田英朗、一体どうしちゃったの、という感じである。
とても他人に薦められる内容ではない。発想というか作り方はなかなか良いだけに、勿体無い。この枠組みはそのままで、もっとやりようがあったのではないかと思わざるを得ない。
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